今日は第三の女/アガサ・クリスティの読書感想文を書きます。

『殺人を犯してしまったかもしれないから相談したい』
ポアロのオフィスにそんなことをいう挙動不審な若い女性が現れます。
しかし彼女は『年を取りすぎているから』という理由で、名前も何も言わずに逃げ去ってしまいます。
歳をとりすぎているからって、ものすごいショッキングな言葉じゃないですか?
いわれたムシュー・ポアロはもちろん、読んでいるこちらも勝手にものすごいショックを受けてしまいました。
ミス・マープルもそうなのですが、ムシュー・ポアロもシリーズが進むにしたがってどんどん年を取って弱々しく(そしてちょっと気難しく)なっていくんですよね。
なんとなくさみしい!
その後ポアロは何も手掛かりのない状態から、友人でもある著名な女性作家マダム・オリヴァの助けも借りて、その女性を見つけ出して、無事問題も解決します。
面目躍如といったところでしょうか。
歳をとると『最近の若い者は…』的な発想に陥りがちですが、クリスティ先生の後期作品も割とそういう発言が増えていきます。
特にファッションや音楽についてはそういう発言が増えていきます。
クリスティ先生の中期までの作品って登場人物がおしゃれな服着ていて素敵な印象が強かったので、『最近の若い者の服ははしたない!』的な発言が出てきちゃうのはなんかちょっとショック。
とはいえ、ドラッグや悪い異性に引っかかるといった『普遍的にやってしまう若気の至り』はあります。
そういう面ではお年寄りのいうことにも一理あると思うんですよね。
この作品にもドラッグが出てくるのですが、特にこういうトラブルは現代でも起こりうることだし、特に若い人たちが巻き込まれやすいトラブルなので、それはちょっと怖いなと思いました。


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