【美術館巡り】安井曾太郎

美術館・博物館

アーティゾン美術館で1月12日まで開催されていた『漂着』を見にいったという日記を昨日書いたのですが、別のフロアで開催されていた企画展の安井曾太郎氏の展示もすごく良かったので、こちらも改めて感想を残しておきたいと思います。(こちらも12日まで)

安井曾太郎(1888-1955)は鮮やかな色彩の対比と形態のデフォルメによって対象の本質を表現する独自のスタイル『安井様式』を築き上げ、肖像画で人気を博した画家です。
今回の特集は石橋財団のコレクションから肖像画や静物画、風景画などに加え、版画や本の表紙のための挿画などが展示されていました。

安井曾太郎氏に関しては、『なんとなく教科書で見たような気がする名前だなぁ』という印象で展示を見始めたのですが、実物の絵は本当に素晴らしかったです。

とにかく色づかいが美しくて、これは実物ならではの魅力ですね。
デフォルメされていても不自然に感じないのは、下地となるデッサンの技術があるからでしょう。

初期のフランス留学中に描かれた作品には、強い影響を受けたというセザンヌ(やルノワールの)影響が感じられます。
色使いの美しさは印象派の影響が強いせいもあるのかなと思いました。

個人的に気に入ったの氏の静物画。
セザンヌの影響を強く受けたというだけあって、氏独自の様式というよりどこかセザンヌの静物画を思わせます。

林檎の絵にはとなりにモデルになった器も展示されていました。

また文藝春秋の表紙のために書かれたイラストレーションが一堂にならんでいるのも面白かったです。
近くで見るとかなり線が粗くて、これを最初に受け取った編集者はもしかしたら困惑したんじゃないかと思ってしまいました。笑
でも引きで見るとパキッとした色の組合せや構図が面白くて、これが表紙だったら書店でもきっと目をひいただろうなと思いました。

全体的にすごく面白い展示でした!
それにしても石橋財団の資金力と所蔵作品…底知れないですね。

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