今日はサヴァナの王国/ジョージ・ドーズ・グリーンの読書感想文を書きます。

この本の舞台はジョージア州のサヴァナ(サバンナ)。
アマチュアの考古学者である一人の黒人女性の失踪とそれに伴って起こった殺人事件から始まります。
殺人事件の犯人として逮捕されたのは大金持ちの嫌われものグスマン。
グスマンはサヴァナの社交界の中心人物である老婦人・モルガナに調査を依頼します。
自分は殺人は犯していないからその冤罪を晴らしてほしいと。
ジャンルとしては南部ゴシックミステリーと書かれています。
主人公は主にモルガナの息子のランサムと、モルガナの義理の孫であるジャク。
ホラーだと思って手に取ったのですが、どちらかというとサスペンス&ドキュメンタリーのような内容。
話は南北戦争の時代までさかのぼり、サヴァナという歴史の闇に触れていきます。
中でもシェーン・マープルを思わせるような洞察力にみちた老婦人モルガナが魅力的でした。
それだけに作中で嫌われ倒してるのが哀しいのですが、こういう人が身近にいたら確かに怖いというのもわかります。
モルガナは人間観察にたけていて人を思い通りに操ることにもたけた人物です。
ランサムもジャクも反発しながらも結局はモルガナの思惑通りに行動しています。
しかし、街の嫌われものグスマンの無実を最初から確信していたのは最後までモルガナのみ。
実際にいたら怖いけど、やっぱりこういうキャラって頼りになるし魅力的ですよね!
舞台のサヴァナもアフリカだと思っていたのですが、アメリカの南部・ジョージア州のサヴァナ(今はサバンナと呼ばれることが多い)でした。
冒頭に出てくるゴーストツアーが町の観光の名物となっているそうで、そこは何となくホラーっぽいですね!
アメリカでもこういうダークツーリズムって人気があるんだなと面白く思いました。


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