【読書感想文】シタフォードの秘密

読書

今日はシタフォードの秘密/アガサ・クリスティの読書感想文を書きます。

シタフォード荘という女性嫌いの退役軍人の建てた大きなお屋敷といくつかのコテージ、そして最低限のお店だけがある周囲から隔絶された小さな村がこのお話の舞台。
シタフォード荘を冬の間借りている華やかな母娘は周囲の人を招き、退屈しのぎに降霊会をすることにします。
その降霊会で、その場にいないシタフォード荘の主・トリヴェリアン大佐が死んでいるという啓示があり、一同は恐怖に包まれます。
そして5㎞ほど離れた場所に一人で暮らしているトリヴェリアン大佐は降霊会のあった時間に何者かに殺されていました。

この作品の主人公は魅力的で頭の切れる女性・エミリー。
エミリーは殺人容疑をかけられた婚約者ジェイムズの無実を晴らすために事件を解決しようとします。
ジェイムズは大佐の甥で莫大な遺産を相続できる上、お金にも困っている様子。
しかも大佐が殺される直前に大佐のもとを訪れていると、動機も機会も揃っています。

それにしてもこのジェイムズ、なんだかとっても頼りないんですよね。

エミリーはこいつのどこがいいんだろう…一緒に事件を捜査するチャールズの方がシゴデキでいい奴なのに…。
…と思いつつ、確かにこいつ(ジェイムズ)に人は殺せないな…という謎の説得力もあります。

それにしても雪に閉ざされたお屋敷での降霊会、こういう何かが起こりそうな舞台設定がたまらないです。

アガサ・クリスティ作品には蒼ざめた馬や死の猟犬といったオカルティックな雰囲気を纏った作品があります。
大体にオチはホラーではないのですが、そのオカルトに対するドライな姿勢が逆にいいんですよね。
現実主義者の人のホラーという感じで、ホラー好きな人の書くじめっとしたホラーとは違った魅力があります。
稀にホラーオチがあるのもいいです。

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