今日はムーミンパパ海へ行く/トーベ・ヤンソンの読書感想文を書きます。
この本はムーミン小説の七作目にあたります。

ムーミン谷でするべきことをすべてやり終えてしまった感じているムーミンパパ。
家族を連れて新天地へと旅立つために船に乗り込み、灯台のある島に流れ着きます。
その島は激しい潮流と不毛な大地に囲まれた過酷な環境でしたが、一家はそこで暮らすことにします。
ムーミンパパ、ミッドエイジクライシス(中年の危機)。
タイトルと表紙はムーミンパパ一人ですが、実際には一家で引っ越しています。
平和なムーミン谷を出奔し降り立った孤島で自然の厳しさに直面するムーミン一家。
灯台⇒つかない
唯一の住人の漁師⇒不愛想
網漁をしかける⇒海藻しかかからない
谷から持ってきたバラ⇒枯れる
と、読んでいるこちらが落ち込むくらい散々な目に遭います。
そして襲い来る恐怖の権化・モラン。
すべてのものを凍り付かせ、彼女の長時間座っていた大地はその後植物が育たなくなります。
あろうことか彼女はムーミンの灯す明かりに惹かれて島までやってきてしまいます。
ますますハードな展開。
そんな中唯一変わらないのは、ムーミン一家の養女になったミィ。
厳しい自然に翻弄されるムーミン一家に心が痛む分、自由奔放でマイペースなミィにはちょっとかなりホッとします。
全体的に重苦しい雰囲気の一冊です。
でも、人生ってうまくいくことばかりではないですし、特に悪いことは重なったりしますよね。
そういう時でもやけっぱちにならずに、思いやりを持って生きるのって大事だなぁと思いました。
あと、ムーミンとモランの最後のやりとりがすごくよかったです。
シリーズを通してただ不気味な存在だったモランが少し身近に感じられました。
以上、読書感想文でした!


コメント