幕末土佐の天才絵師 絵金

美術館・博物館

六本木のサントリー美術館で開催中の幕末土佐の天才絵師 絵金展に行ってきました。

絵金は、絵師の弘瀬金蔵を略して『絵金』

髪結いの息子として生まれましたが、若くして画才があり16歳の時にお姫様のお嫁入りの際に江戸に行き、土佐江戸藩邸御用絵師・前村洞和に師事しました。
通常10年かかる修業期間を3年で終えて土佐に帰郷し、20歳にして土佐藩家老・桐間家の御用絵師となったそうです。

町人から御用絵師にと、大変夢がありますね…。

しかしその後贋作騒動に巻き込まれ御用絵師の職を解かれた絵金。
町絵師・絵金として芝居絵や提灯絵、絵馬などを描くようになります。
今回展示されているのはそのようにして描かれた絵です。

芝居絵や絵馬などは血しぶきや生首が飛ぶグロテスクな場面を描かれていますが、魅入ってしまう妖しい魅力と華やかさがあります。
祭というハレの日のために描かれた絵だからなのかもしれません。

あとシンプルにものすごく絵がうまい!
かなり大きい絵で動きのある難しい構図を、筆でざざっと描き上げています。
絵がうまい人は難しいことをサラッとやりますよね…。

土佐であった震災の様子を描いた絵巻も展示されていました。
こちらはサラッとした画風ながら当時の大変な様子が伝わってきます。
こういう記録を絵に残して後世に伝えることにも深い土佐愛を感じました。

それにしても、絵金の師匠にあたる前村洞和が気になってきました。
桐和は地獄絵図で有名な画家・河鍋暁斎の師匠でもあるそうです。(絵金と暁斎は20歳くらい離れているので面識はないですが)
どんな絵を描いていたのかと思ってみにいったらとても狩野派らしいとても端正な絵。

…なんでこうなった?気になりますね。
来年サントリー美術館で河鍋暁斎の企画展があるそうなのでそこで何かわかるかもしれません。
こちらも楽しみですね。

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