ヘラクレスの冒険

読書

今日はヘラクレスの冒険/アガサ・クリスティの読書感想文です。
久しぶりのクリスティ作品、テンションが上がります!!!

ヘラクレスの冒険は名探偵ポアロシリーズの短編小説集です。
リタイアを考え始めたポアロが、自分の名前であるエルキュール=ヘラクレスにかけて、引退の前にヘラクレスにちなんだ事件を解決しようと思い立つ、という筋でヘラクレスの12の試練にちなんだ12本の短編が収録されています。

短編として一つ一つの話は独立していますが、テーマが決まっていてゆるやかにつながっています。
クリスティ作品ですと、ミス・マープルが主役の火曜クラブやトミー&タペンスシリーズのおしどり探偵などもこのスタイルの短編集です。
こういうタイプの本は他にもあるんでしょうか?こういうテーマ性のある短編集好きなのであったら読みたい!

雪山×ポアロという異色の組み合わせのエルマントスのイノシシが面白かったです。
短編でここまで面白そうな設定になることある?という感じ。
これで長編一本書けそうなネタをドーンと短編に使っちゃうの豪気でいいですね。

ロマンティックなアルカディアの鹿もよかったです。
こういう殺しのないお話もクリスティ先生はひねりがあって良いんですよね…。

冒険というタイトルにふさわしくこの短編集のポアロはイギリスの片田舎から海外まで長距離を移動しています。
元気いっぱいで、ポアロは引退前とは思えないほど。
というのも、『引退後はカボチャを育てようと考えている』発言からも、この本は時系列的には結構前半の作品になるからなんですね…。
一度は引退してカボチャを育てはじめたポアロも、結局はロンドンに戻って死ぬ寸前まで探偵業を続けます。
こんなに元気なポアロを見るとなんとも感慨深いですよね。

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