国宝/吉田修一読了したのでその感想文をかきます。

吉沢亮の美麗すぎる表紙につられて思わず購入してましたが、すごく面白かったです。
続きが気になりすぎて一気に読んでしまいました。
舞台は昭和~平成。
任侠の家に生まれた美貌の女形役者・立花喜久雄の生涯の話です。
戦後からバブル期、バブル崩壊後の日本で、ただひたすら芸の道に打ち込む姿に心が打たれます。
文体が独特で、淡々とした説明口調が狂言回しのようで、歌舞伎界という特殊な界隈の雰囲気にあってます。
明るい・おめでたいシーンも、哀しい・しんどいシーンも、この口調で淡々とサクサクと進んでいくので読みやすいです。
登場人物も魅力的で、特に俊介と徳次はこちらが主人公でもおかしくないと思わせるようなキャラです。
この二人の作中に出てこない期間も気になりますねー。
未成年非行、体罰当たり前の教育、芸能界と反社との付き合いなどなど、『今の時代だとかなり厳しいな~』みたいな描写も多くてヒヤヒヤします。
それがいいとか悪いとかじゃなくて、そういう時代あり、そういう業界ですからね。
それにしても、女形役者の語って美形な方がいいのかと思っていたのですが、作中では喜久雄の美貌事態に対してはあまりポジティブな表現されていなくて驚きました。
でも、読んでいると確かにそうでもないんだなと思えてきました。
ラスト間近の下巻(305P)の謝罪会見の場面で誰かが言っていた、『こういう時まで色っぽく見えるんだから、三代目も不幸っちゃ不幸だよな』セリフが印象に残りました。
来月公開の映画も気になります。
いや、この作品映像化できるんですか!?という部分も含めて。


コメント