先日以前からずっと行きたかった横浜美術館に行ってきました。
丹下健三氏の建築ということで是非見たかったのですが、リニューアルしたてのピカピカの状態で見られてよかったです。

企画展のおかえり、ヨコハマは、横浜市の歴史についての展示。
絵や写真以外に縄文時代の発掘物も展示されています。
横浜が街だったのは縄文時代からだったんですね…。


展示物の中で特に気になったものは、遊郭や赤線地帯、米軍兵との混血児などを扱った絵や写真などの展示です。
女性の問題としていろいろと考えさせられました。
つい目をそむけたくなってしまう問題ですが、当事者や当事者に近い方からも話が聞ける今だからこそ注目すべき問題という気もします。
企画展に続いてコレクション展。
マグリットやダリなど近代絵画のビッグネームがたくさん並んでいました。

コレクション展の中でも特に強く印象に残ったのは折元立身氏のベートーヴェン・ママ。
ベートーヴェンの運命にあわせて、アルツハイマーを患ったお母さんの髪をぐしゃぐしゃにかき回す、という映像作品です。
文字に起こすとシュールですし、最初は「ママをそんな雑に扱わなくても!」と思ったのですが、見終えるころにはなんというか、深い親子の絆と愛を感じました。
最後にお母さんの顔にたくさんキスをしているところは見ていて胸が熱くなりました。
介護などの日常ってどうしてもアートとは切り離してしまうような既成概念があって、でもこんな日常からもアートって生み出せるんですね。
既成概念といえば、横浜市はとにかくおしゃれな街という印象が強くて、しかも改装直後の美術館ということでなんとなくキラキラしたイメージがありました。
でも展示内容はジェンダーや介護などいろいろ考えさせられる内容も多かったように思います。


横浜ってやっぱり多面性があって魅力的な街ですよね。


コメント