エミール・ガレ 憧憬のパリ

美術館・博物館

昨日は六本木で家具とか建築とかインテリアにまつわる展示を見てきました。

・没後120年 エミール・ガレ 憧憬のパリ
・ジオ・ポンティの眼 軽やかに越境せよ。
・リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s

今日はこの中でエミール・ガレ展についてレポします。

エミール・ガレといえばアールヌーヴォーの代表的なガラス工芸作家として有名ですが、展覧会では陶芸や家具なども並んでいました。
また故郷への愛情や経営者としての側面も見ることができました、地元の名士でありやり手の二代目というイメージに…。

エミール・ガレの生家は高級ガラス・陶磁器の製造卸販売業を営んでおり、ガレはまず陶器部門を任されます。
その後万博などを経て、どんどん知名度が上がっていきます。
どんどんビジネスも拡大していき、付き合いが広くなっていくのですが、作品もどんどん洗練されていきます。

写真だといまいちよさが伝わらなかった作品も実物を見ると微妙な混色や立体感があったりで、印象が変わりました。

ガラスとか宝石みたいに透けたり反射する素材は実物を見るに限りますね!

おつきあいのための直筆の手紙なんかも展示されていました。
コウモリのデザインの木製のカードかわいい。

ガレは今までガラス器にあまり使われてこなかった黒を使って、悲しみや苦しみ、さみしさなどを表現したそうです。
ただ黒といってもベタっとした黒一色ではなく、反対側が透けて見えるような色の薄い部分もあったり、角度によっては黒の見え方も違うのが面白かったです。

地方の名士が万博などを経て、パリの芸術の第一線で活躍する芸術家として評価されていく。
というと何だかロマンのある話のように見えますが、手紙とか解説文などを見る限りなんとなく気苦労が多そうでした…偉い人って大変だ。

ガレの晩年の作品として、長女の結婚式のために作られた陶器とガラス器が展示されていました。
陶器部門は既に廃業していたそうですが、このために一時再開したそうです。

家業としての陶器、ガラス器の製作を始めたエミール・ガレの最後の作品として何だかふさわしい気がしますねー。

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