今日は、昨日読み終えた愛国殺人/アガサ・クリスティの読書感想文を書きます。

この本のあらすじは以下のようなもの。
ポアロのかかりつけの歯科医が自殺をします、しかもポアロが診察を受け終えた直後に。
麻酔薬の投薬量を間違えて患者を死なせてしまったことに自責による自殺。
そう警察は判断します。
しかしポアロは殺人であると判断し、捜査を開始する…。
定期的に歯科検診に行くポアロなんてちょっと面白いですね。
人一倍身だしなみに気を遣うポアロが、定期的な歯科検診を受けるのは当然かもしれませんが。
かかりつけの歯医者さんも高級そう。
入口には制服姿のボーイ、待合室のインテリアもオシャレで豪華そう。
そして患者の中には名高い名探偵から英国金融界の影の大物まで。
他の患者も、人でも殺しそうな顔をした青年、ギリシャ人、訳ありの裕福な夫人など癖の強いメンバーがそろっています。
さて、この本は諜報もののテイストの強い作品です。
クリスティ作品だと、トミー&タペンスシリーズやビッグ4と近いタイプ。
個人的にはフーダニットやサスペンス調の方が好きなのですが、さまざまなバリエーションがあるのはクリスティ作品の魅力ですよね。
ここからはネタバレ含みます。
作中で冤罪をかけられる青年について。
彼はハンサムな以外取り柄がない青年です。
取り柄がないどころか性質の悪いタイプで、仕事にも不真面目。
人を騙すことにもためらいはないような、言ってしまえばクズです。
対して真犯人はその真逆。
品行方正で仕事の面でも大変優秀な、尊敬されるタイプの好人物。(殺人犯だけど)
どちらが国家にとって必要な人物か?
このままクズに罪おっかぶせて真犯人を残しておいた方が英国のためでは?
犯罪を憎むポアロにおいては当然の決断をしますが…。
「クズは残虐に〇んでほしい」いち読者としては悩ましいテーマです。


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